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日機装、ドイツで低・脱炭素向け機器の増産

2024年9月24日

日機装は12日、連結子会社のClean Energy&Industrial Gasesグループ(米カリフォルニア州テメキュラ、以下:CE&IGグループ)が、ドイツ・ザクセン州ヴルツェンにある基幹工場の拡張工事を行うと発表した。

 工場拡張により、CO2回収プラント関連機器に加えて、新たに水素ステーションやLNG、アンモニアのターミナル基地などで使われる低・脱炭素市場向け機器を製造する。製造面積は約2倍となり、生産能力も倍増する。同工場を基幹として欧州でのクリーンエネルギー向けビジネスを加速させる。

 米国やアジアなどでLNG・水素などのクリーンエネルギーを中心とした事業戦略を進めてきたCE&IGグループは、欧州事業を強化するため、2022年12月に欧州や中近東を中心に液化ガス・産業ガス関連機器・装置の設計、製造などを手掛けるCRYOTEC Anlagenbau GmbHを買収。この買収でCE&IGグループは欧州で液化プラント、水素ステーション、CO2回収ビジネスを展開する基幹拠点を得ることができた。

 今回の拡張工事では、新たにクライオジェニックポンプの組立や熱交換器、水素ステーション関連機器の製造に対応できるスペースを新設する。これにより、欧州でのLNG・アンモニアターミナル、水素製造プラント、水素ステーションといったクリーンエネルギー市場の需要に対応する。また、これまで生産していたCO2回収プラント関連機器も、需要拡大が見込まれていることから、拡張したスペースを利用して生産能力を向上させる。

 同工場は、拡張工事後もすべて太陽光発電システムを利用して再生可能エネルギー由来の電力で運営する予定。

■ 設備投資概要

所在地:ドイツ・ザクセン州ヴルツェン
事業内容:CO2回収プラント関連機器、クライオジェニックポンプの組立や熱交換器、水素ステーション関連機器の製造
起工式:2024年8月29日
完成予定:2025年上期中

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