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太陽ファルマ、タイの新工場竣工

2025年5月1日

太陽ファルマは4月24日、タイの子会社TAIYO Pharma Asia Co., Ltd.(以下:太陽ファルマアジア)が新工場を建設し、竣工式を行ったと発表した。

 日本国内の医薬品製造では、人手不足を主因とした生産キャパシティの不足等により、医薬品の製造が一部滞っている。解熱鎮痛薬、鎮咳薬と去痰薬を含め、医療上の必要性の高い医薬品の供給不足が深刻化しており、日本の社会課題の一つとなっている。一方で、アジア地域における医薬品製造の状況として、生産余力は十分にあり継続的な製造が可能だと考えられている。
しかし、日本市場が求める高い外観品質基準を満たすことが、海外からの医薬品供給における必要条件となっている。そこで、日本向け医薬品の外観検査、包装と輸出事業を担う太陽ファルマアジアを東南アジアの中央に位置するタイに設立した。太陽ホールディングスの医療・医薬品事業における初の海外拠点として、供給不足の解消を目指す。

 新工場は、タイと日本のGMP基準を遵守し、自動外観検査機や包装機を導入することで日本市場が求める高品質基準に対応する。稼働開始は2026年12月を予定している。

■ 新工場概要

所在地:999/34 Moo 15 Bangsaotong Sub-District, Bangsaotong District, Samutprakarn Province, Thailand
延床面積:2,592㎡(鉄骨造2階建)
竣工:2025年4月23日
稼働予定:2026年12月

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