ニデック、インド・ニムラナ工場第3棟着工
2025年5月28日
ニデックは20日、子会社のニデックインドがインド・ラジャスタン州ニムラナで、第3棟の起工式を行ったと発表した。
同社は現在、第1棟で車載用モータと家電・空調用モータを、第2棟で電動バイク向けの駆動モータを生産している。今回新設する第3棟では、電動ステアリング用モータ、パワーパック、パークロックアクチュエータ、電動ウォーターポンプ、吸気制御バルブなどの車載用モータの生産を集約する計画で、約100億円の投資を見込んでいる。また、第1棟は今後、家電・空調モータ専用工場とする。
インドでは経済成長により中間層の所得が向上し、2023年度の乗用車国内販売台数は初めて400万台を超えたが、乗用車の普及率は依然として10%以下にとどまっており、高い成長が期待されている。こうした状況を踏まえ、同社は車載用モータの需要増加に対応するため、生産能力の拡大を目的に新棟建設を決定した。
■ 新工場概要
社名:Nidec India Private Limited (ニデックインド(株))
建設地:ラジャスタン州ニムラナ(首都ニューデリーから南西約120km)
投資額:約100億円
延床面積:27,767m²
事業内容:電動ステアリング用モータパワーパック、パークロックアクチュエータ、電動ウォーターポンプ等、車載用モータの製造・販売
人員規模:600人
竣工予定:2026年9月