共英製鋼は3日、ベトナム北部拠点のベトナム・イタリー・スチール（VIS）のハイフォン工場圧延ラインが完成したと発表した。

　VISは従来、フンエン省の圧延工場とハイフォン市の製鋼工場が約80km離れており、効率的な操業に課題があったが、今回の設備投資により製鋼工場敷地内に圧延工場を建設し、製鋼・圧延の一貫生産体制を実現した。

　新たに導入されたダニエリ社製の設備は最大秒速44mの高速圧延が可能で、コスト差の解消と北部市場での競争力強化が期待されている。新工場の稼働により、VISの年間生産量はフンエン工場の30万トンとハイフォン新工場の50万トンを合わせ、計80万トンとなる。