工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

エプソンアトミックス、 北インター第二事業所が竣工

2025年6月11日

セイコーエプソンは6日、グループ会社のエプソンアトミックスが建設を進めていた北インター第二事業所 金属精錬工場が竣工したと発表した。

 新工場では、エプソングループや地域で排出された金属端材や使用済み金型、金属くずなどを原料として再資源化し、金属粉末製品の製造に活用する。高炉製純鉄などのバージン原料の使用を再生金属原料に置き換えることで、地下資源の保護とCO2排出量の削減に貢献する。

 また、新工場で生成された高品位な原料は、アトミックスの本社と既存工場で独自技術により金属粉末として製造され、金属射出成形部品にも利用される。さらに、新精錬プロセスの導入により安定的な高品質製品の供給を実現し、次世代の省電力・小型デバイスの製造にも寄与する。

 この取り組みは、エプソングループが掲げる「環境ビジョン2050」に基づき、「地下資源消費ゼロ」を目指す設備投資として位置付けられている。

■ 新工場概要

事業所名:エプソンアトミックス(株)北インター第二事業所
所在地:青森県八戸市北インター工業団地4丁目3番28号
投資額:約55億円(建物・生産設備)
建築面積:金属精錬工場棟3,538m²、受変電棟345m²、事務所298m²
延床面積:金属精錬工場棟4,543m²、受変電棟345m²、事務所298m²
工場の特長:再生可能エネルギーの利用
     :再エネ電力、再エネLNGの利用
     :自動化・省力化
     :原料投入自動化、除滓ロボット導入、測温・サンプリング自動化
建設開始:2023年10月
稼働開始:2025年6月

このエントリーをはてなブックマークに追加