本坊製茶（鹿児島県鹿児島市）は6月9日、鹿児島市と立地協定を締結した。

　同社は1985年に創業し、1994年に法人化して以降、茶の栽培や煎茶と紅茶の製造販売を行っており、自社工場で加工した荒茶はJAかごしま茶業を通じて「かごしま茶」として流通している。

　今回の碾茶工場増設は、煎茶と紅茶の一番茶需要が低下する中、国際的な抹茶需要の高まりや鹿児島県が荒茶生産量日本一となったことを受け、海外輸出を行う茶問屋からの需要に対応する。

　今後は「MATCHA」としてアメリカ、台湾、EU諸国などへの輸出拡大を図るとともに、有機栽培の拡大による高付加価値化を進め、地域産業の活性化と地域経済の向上に寄与することが期待されている。