富士フイルムビジネスイノベーション、フィリピン・ラグナ州に再生機の新拠点
2025年7月9日
富士フイルムビジネスイノベーションは8日、フィリピン・ラグナ州に再生機の製造拠点「Circular Manufacturing Center」を開設すると発表した。
同拠点は、グループ企業であるFUJIFILM Optics Philippines Inc(FOPH)の敷地内に設置され、2026年8月に稼働を開始する予定。使用済みの複合機を部品レベルで分解し、清掃と品質検査を経た部品のみを再利用して再生機を製造する。再生機は部品リユース率最大84%(重量比)を実現し、新造機と同等の品質を持つ商品として再供給される。
FOPHの高度な製造技術と人材を活用し、製造初期から安定した品質と効率的な生産体制を構築する。また、同社は日本国内で確立した再生プロセスを導入し、技術や人材基盤を活かした体制を整える。さらに、フィリピンの地理的優位性を活かし、物流と供給網の面でも効率化を進める。
今回の製造拠点新設により、同社はアジア・パシフィック地域における資源循環の中核拠点としての機能を強化し、サーキュラーエコノミーの実現に向けた設備投資を加速させる。
■ 新工場概要
所在地:107 Prosperity Ave. Carmelray International Business Park-SEZ, Canlubang, Calamba City 4028 Laguna
専有面積:約500㎡
事業内容:アジア・パシフィック地域で回収された使用済みの複合機を分解、清掃し、必要な部品交換を行い、新造機と同等の品質保証をした再生機の製造
従業員数:50名(予定)
工事開始日:2025年7月
稼働開始日:2026年8月(予定)