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横浜ゴム、フィリピンで乗用車用タイヤ増産

2024年1月26日

横浜ゴムは24日、フィリピンの乗用車用タイヤ生産販売会社であるYokohama Tire Philippines, Inc.(以下:YTPI)の生産能力を増強すると発表した。

 投資額は約35億ペソ(約84億円)で、1,800本/日を増強し、32,500本/日に引き上げる。今回の増産投資では既存の生産サイズの拡張に加え、新たにハイインチの21、22インチサイズの生産ラインを新設する。

 YTPIは1996年4月に設立した輸出向けタイヤの主力拠点。現在13~20インチの乗用車用とSUV用タイヤを生産しており、その大半を欧州、北米、ASEAN諸国に市販用タイヤとして輸出しているほか、北米、アジア諸国の自動車メーカーに新車装着用タイヤとして納入している。今回の増強により、今後予測されるタイヤ需要の増大に迅速に対応するとともに、高付加価値商品であるハイインチサイズの生産力を強化し収益力を高める。2024年第2四半期から拡張工事を開始し、YTPI設立30周年を迎える2026年の第2四半期からフル稼働する予定。

 横浜ゴムはタイヤ消費財事業で、高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」、「ウィンタータイヤ」、そして18インチ以上のタイヤの拡販に取り組んでいる。その一環として各市場のニーズに沿った商品の拡販を推進し、各地域における開発・生産供給・販売体制の最適化を進めている。

■ 設備投資概要

投資額:約35億ペソ(約84億円)
事業内容:乗用車用タイヤの製造
生産能力:1,800本/日を増強し、32,500本/日
設備:既存の生産サイズの拡張に加え、新たにハイインチの21、22インチサイズの生産ラインを新設
拡張工事開始:2024年 第2四半期
稼働開始予定:2026年 第2四半期

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