プライメタルズテクノロジーズジャパンは15日、ブラジルのリオデジャネイロ州サンタクルスに最先端のサービス工場を開設したと発表した。

　新施設は敷地面積7,968㎡で、連続鋳造機、圧延設備、プロセスライン向けの特別耐摩耗性コーティングなどを活用した高度なメンテナンスサービスを提供する。高速コーティング技術であるレーザークラッディングやHVOF/HVAFを採用し、圧延機と亜鉛めっきライン用ロールの耐久性と精度の高い改修を実現している。

　また、最新のメカトロニクスと油圧試験センターを備え、製鉄設備に加え鉱業、石油・ガス、風力発電、製紙業など他分野の部品修理にも対応する。加えて、デジタルアセット追跡技術を用いたMAT（Maintenance and Asset Technology）により、全作業工程のトレーサビリティを確保し、厳格な品質管理と可視化された運用を実施している。

　同施設は、主要製鉄所の近隣に立地しており、ブラジルの産業成長に対応する戦略拠点として、すでに初の改修契約を獲得し、さらなる案件獲得に向けた営業活動を展開している。