本田技研工業、ブラジルで二輪車工場へ設備投資
2025年10月7日
本田技研工業は10月3日、ブラジルの二輪車とパワープロダクツ製品の生産販売を行う現地法人モトホンダ・ダ・アマゾニア・リミターダが、ブラジル・アマゾナス州マナウス工場に新規投資を行うと発表した。
拡大するブラジル二輪車市場の需要に対応するため、2026年から2029年までの4年間で約16億レアルを投じ、生産能力拡大と生産プロセスの最適化を進める計画。
ブラジルでは近年、個人の移動手段やデリバリー用途などによる二輪車需要が急拡大しており、この市場拡大を背景に設備投資を行う。生産工程の能力向上やレイアウト変更、工場内物流の改善を進めることで、生産体制を柔軟に強化する。2026年には生産能力を160万台に増強し、約350名の新規雇用を創出する見込み。
マナウス工場は1976年に稼働を開始し、現在の生産能力は年間140万台。110ccから1100ccまでの19モデルを製造している。生産された二輪車はブラジル国内のほか、米国、オーストラリア、メキシコなど17カ国に輸出され、累計生産台数は3100万台を超えている。
■ 新工場概要
所在地:ブラジル・アマゾナス州マナウス(マナウス工場)
投資額:2026年から2029年までの4年間で約16億レアル
事業内容:二輪車の製造
生産能力:2026年に160万台に拡大
新規雇用:約350名