いすゞ自動車は10月2日、米国サウスカロライナ州に設立する新工場の起工式を行ったと発表した。

　同社は北米事業のさらなる強化と地産地消化を背景に、2027年の稼働開始を目指して新工場の建設を進めている。新工場は現地法人であるIsuzu North America Corporationが運営を担う。

　新工場では既存建屋内に車両生産ラインを設置し、今後は柔軟性と拡張性を備えた最新設備を導入する。米国市場で進む電動化の動向を見据えつつ、内燃機関車の需要にも対応できる変種変量生産を実現する。

　さらに、同社藤沢工場で生産している北米向け車両の新工場への移管を検討しており、部材の現地調達を推進することで地産地消化を強化する。2030年時点では年間約5万台の生産規模を目標としている。