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出光興産、兵庫県姫路市の蓄電所稼働

2025年10月20日

出光興産は10日、レノバと長瀬産業、SMFLみらいパートナーズと共同で開発した系統用蓄電池を備えた「姫路蓄電所」が運転を開始したと発表した。

 同蓄電所は、再生可能エネルギーの発電量変動により生じる電力需給バランスの不安定さを解消するために開発されたもので、発電設備や需要家と独立して送配電ネットワークに接続される大型蓄電池を活用する。出光興産、レノバ、長瀬産業、SMFLみらいパートナーズの4社はカーボンニュートラル社会の実現に向け、再生可能エネルギーの普及を進めてきたが、蓄電池事業による電力需給の安定化という共通の方向性から同設備への共同出資に至った。

 姫路蓄電所は出光興産兵庫製油所跡地の遊休地を活用して設置された。需給調整市場と容量市場を利用し、系統用蓄電池を活用した新たな電力事業モデルの確立を目指している。

 出資比率は出光興産が51%、レノバが22%、長瀬産業が22%、SMFLみらいパートナーズが5%。出光興産が運用と電力取引、メンテナンスを担当し、レノバがエンジニアリングと資金調達、長瀬産業が蓄電池技術の支援、SMFLみらいパートナーズがプロジェクトファイナンスを担う。

■ 姫路蓄電所概要

事業主体:合同会社姫路蓄電所
所在地:兵庫県姫路市飾磨区妻鹿日田町1-24
事業用地面積:約2,900㎡
設備諸元:リチウムイオン電池
蓄電システム容量:15MW
蓄電容量:48MWh
運転開始:2025年10月10日

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