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小野測器、愛知県豊田市に新事業所建設

2025年11月11日

小野測器は11月4日、愛知県豊田市緑ヶ丘に新事業所「中部リンケージコモンズ(CLC)」を建設すると発表した。

 2020年に取得した約4,500㎡の事業用地を活用し、2025年12月に着工、2027年9月に稼働を予定している。CLCには、東京大学大学院新領域創成科学研究科との社会連携講座で得た電気自動車の振動計測制御に関する高度な制御技術を実装した自動車用試験設備を導入し、次世代モビリティ開発を支援する。建設費は総額23億円を見込む。

 新拠点は同社の横浜、宇都宮に続く3つ目の技術開発・エンジニアリング拠点であり、デジタル開発対応を中心とする成長戦略の一環として位置付けられる。2024年に旧本社(新横浜)の土地・建物を売却して得た資金をこの成長投資に充てた。

 CLCでは自動車メーカーやサプライヤーからの騒音・振動評価(NV評価)やモデルベース開発に対応した試験を行い、地域の教育機関や異業種企業との共創を推進する。立地は自動車産業が集積する中部地方にあり、主要顧客との連携強化を狙う。

 また、CLCは2025年3月に豊田市企業立地奨励事業者に指定されており、産学連携や共創スペースの整備などを通じて地域とともに次世代モビリティ技術の発展に貢献する。

■ 新棟概要

建設地:愛知県豊田市緑ヶ丘(2020年事業用地取得済み)
建設費:総額23億円
着工予定:2025年12月
稼働予定:2027年9月

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