宇部興産、三菱化学とリチウムイオン電池用電解液事業で提携

2016年10月17日

 宇部興産(東京都港区、山口県宇部市)は13日、三菱化学(東京都千代田区)と中国におけるリチウムイオン電池用電解液事業で提携すると発表した。

 リチウムイオン電池は、スマートフォンやタブレット端末など民生携帯機器用途を中心に伸長している。また、最近ではハイブリッド自動車(HV)やプラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)など環境対応型自動車向け用途で大きな成長が期待されており、時期は業界の従来予想より遅れたものの、実需が立ち上がりつつある。また、定置蓄電用途や産業用途などへの展開も更に進むと見込まれている。

 特に中国では政府の補助金による促進政策もあることから、EVや車載用リチウムイオン電池の市場が急速に拡大している。電解液を含む電池材料も需要が急伸する一方で、新興メーカーの台頭もあり競争が激化している。

 今回、宇部興産と三菱化学は、知的財産を含む技術資源の相互利用や生産技術の融合などによって、技術力とコスト競争力を強化することでより優れた競争力ある電解液を供給していくことを目的として、中国での両社の電解液事業を合弁形態(持分比率50:50)で運営することに合意した。

 両社は今後、中国での電解液事業を2017年4月を目処に合弁形態での運営体制に移行する予定。なお、運営体制の詳細は両社で協議し、決定次第公表するとしている。

■ 宇部興産、三菱化学の電解液製造拠点

◇ 宇部興産
大阪府 堺工場(生産能力10,000t/年)
中国 江蘇省張家港市(同5,000t/年)

◇ 三菱化学
三重県 四日市事業所(同13,500t/年)
英国 ストックトンオンティーズ市(同10,000t/年)
米国 テネシー州メンフィス市(同10,000t/年)
中国 江蘇省常熟市(同10,000t/年)

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