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浜松ホトニクス、新貝工場の新棟が竣工

2020年8月11日

 浜松ホトニクスは5日、静岡県浜松市の新貝工場に建設を進めていた新棟が竣工したと発表した。

 近年、量産性の高い樹脂モールド光半導体素子や放射線検査装置用のX線イメージセンサやX線フラットパネルセンサの需要拡大が続いており、今後もさまざまな分野での売上拡大が見込まれている。

 新棟では、このような状況を踏まえて光半導体素子、X線イメージセンサやX線フラットパネルセンサの生産体制を強化する。光半導体素子では、新貝工場と関連会社に分かれている製造工程を新棟に統合し、省人化と自動化による生産の効率化と供給体制の強化を図る。

 また、X線イメージセンサ、X線フラットパネルセンサでは、設計・開発・評価エリアの集約による製品開発のスピードアップと、製造エリアの同一フロア化により生産の効率化を図ることで供給体制を強化し需要拡大に対応する。

 なお、近年増加している自然災害に対する事業継続性を確保するため、事業継続計画に基づく地震対策や水害対策を建物構造に取り入れることで災害対策を強化するとともに、LED照明や断熱壁構造、太陽光発電設備、雨水再利用システムなどの環境対策を積極的に取り入れた建物となっている。

■ 新棟概要

建物名称:新貝工場2棟
所在地:静岡県浜松市南区新貝町1128番地
投資額:約65億円
建築面積:4,473㎡
延床面積:15,631㎡
構造:鉄骨造地上4階
施設構成:1階 来客玄関、物流エリア、光半導体素子の生産(クリーンルーム)
    :2階 光半導体素子の生産(クリーンルーム)
    :3階 X線イメージセンサ・フラットパネルセンサの生産(クリーンルーム)
    :4階 設計室、評価室、会議室、休憩エリア
    :R階 太陽光発電施設(自家消費)186kW
収容人員:約400名
生産品目:光半導体素子、X線イメージセンサ、フラットパネルセンサ
生産能力:約250億円(売上高換算)
着工:2019年7月
竣工:2020年8月
稼働予定:2020年10月

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