積水化学工業、岩手工場・英国工場で設備投資

2020年9月1日

 積水化学工業は28日、メディカル事業の国内外主力2工場に総額約60億円を投じ、生産設備を増強すると発表した。

 世界の医薬品市場は100兆円を超えており、中国や米国が中心となり毎年5%前後の市場拡大を続けている。その一方で医薬品に対するニーズの多様化により、従来の低分子医薬品に加え、ペプチド(中分子)・タンパク質医薬(高分子)・細胞医薬・再生医療と医薬品による治療手段の多様化が急速に進んでいる。

 同社グループはこれまで、日本の積水メディカルで低分子医薬品向け原薬等、海外のSEKISUI DIAGNOSTICS (UK) LTD.社で診断薬向け酵素などの製造・販売を行ってきたが、昨今の医薬品市場の多様化・高コスト化に対応するため、幅広い領域での原薬等供給体制が必要となっていた。

 今回の設備投資により、岩手工場では低分子医薬品向け原薬・中間体の現在比25%増産が可能となる。また岩手工場は同時にペプチド(中分子)医薬品原料の生産体制増強を進めている。

 英国工場では微生物タンパク質培養・精製施設の新設により、タンパク質医薬(高分子)向け原料のCDMO(医薬品における研究開発・製造受託)に向けた体制が整い、両工場合わせて低分子から高分子まですべての医薬品製造領域での受託製造ができるようになる。

 両工場共に医薬品の製造や品質管理基準であるGMP(原料を含む医薬品の製造環境に関する規制)に準拠した生産設備となり、医薬品原料・原薬の開発・製造が可能となる。

■ 設備投資概要

◇ 積水メディカル 岩手工場
所在地:岩手県八幡平市松尾4-115
投資額:約40億円
投資内容:中間体製造棟の新規建設
着工:2020年8月
稼働予定:2023年3月

◇ SEKISUI DIAGNOSTICS (UK) LTD. 英国工場
所在地:英ケント州
投資額:約20億円
投資内容:微生物タンパク質培養・精製室の新設
着工:2020年7月
稼働予定:2022年9月

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