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東京エレクトロン、東北生産拠点が竣工

2025年11月26日

東京エレクトロンは11月21日、開発・製造子会社の東京エレクトロン テクノロジーソリューションズが岩手県奥州市で建設していた東北生産・物流センターを完成させ、竣工式を行ったと発表した。

 世界的なデジタル化と脱炭素化社会を背景に、急速な技術革新が続き、東京エレクトロン テクノロジーソリューションズが開発・製造する成膜装置は、今後も大きな成長が見込まれている。新拠点の建設により、拡大する市場と多様化する技術ニーズに応え、生産・物流機能の集約を通じて製品をタイムリーに提供する。

 施設は、生産設備と物流倉庫を組み合わせたハイブリッド型物流センター。県内外に点在していた物流倉庫を集約し、生産の効率化を図ることでリードタイムを短縮するとともに、人材供給力不足への対応、BCP対応など生産・物流現場の課題を解決し、柔軟性、効率性、対応力の強化を図る。

 将来的には、マルチロボットによる自動倉庫を実装する。物流エリアから出庫された部材を無人搬送車で生産エリアへ搬送し、モジュール組立から検査・梱包までの一貫工程を効率的に実施することで、動線の最適化とリードタイムの大幅短縮を実現する。さらに、省エネ機器の導入によりエネルギー消費量を削減し、倉庫を集約することでトラック移動距離の短縮を実現しCO₂削減にも貢献する。

■ 新棟概要

所在地:岩手県奥州市江刺岩谷堂字袖山11番地1(江刺フロンティアパークⅡ内)
建設費用:約240億円
延床面積:約58,000m²
構造:鉄骨造/全免震構造
階数:地上4階
用途:熱処理成膜装置・枚葉成膜装置の製造、物流倉庫
着工:2024年3月
竣工式:2025年11月21日

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