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大日本住友製薬、吹田市の再生・細胞医薬製造プラントが完成

2018年3月5日

 大日本住友製薬(大阪府大阪市)は1日、吹田市の総合研究所内に建設を進めていた再生・細胞医薬製造プラントが竣工したと発表した。

 施設は、他家iPS細胞由来の再生・細胞医薬品専用の商業用製造施設としては世界初となる。

 同社は現在、産学の連携先と、加齢黄斑変性、パーキンソン病、網膜色素変性、脊髄損傷等を対象に、他家iPS細胞を用いた再生・細胞医薬事業を推進しており、同施設では、治験薬製造と初期の商用生産を行う。

 施設コンセプトとしては、GCTP(再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準)やcGMP(医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準[米国])など最新の基準に準拠可能。

 また、全工程を閉鎖系で製造することを主眼として構築した製造ラインや、各製造ゾーンの空調系を独立系統とすることにより、各製造スケジュールにあわせて柔軟な運用が可能となっている。

■ 施設概要

名称:総合研究所 再生・細胞医薬製造プラント
所在地:大阪府吹田市江の木町33-94(総合研究所内)
投資額:約36億円
建築面積:1,997㎡
延床面積:2,915㎡
構造:高さ12m、鉄骨造2階建て
着工:2017年2月
竣工:2018年3月

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