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AGC、千葉工場にバイオ医薬品製造設備

2018年9月21日

 AGC(東京都千代田区)は20日、2017年に買収したCMC Biologics社の技術を導入し、動物細胞を用いたcGMP対応バイオ医薬品(抗体医薬品等)開発・製造受託設備を、千葉工場に新設すると発表した。

 AGCは、1985年にバイオサイエンス事業を発足、2000年よりバイオ医薬品CDMO事業を開始し、主に日本で微生物を用いたバイオ医薬品CDMO事業を行ってきた。

 2016年にBiomeva社を、2017年にCMC Biologics社をそれぞれ買収し、微生物だけではなく動物細胞も用いた米国・欧州でのバイオ医薬品CDMO市場に本格参入。2018年1月より日本・米国・欧州それぞれの拠点ごとに展開していたバイオ医薬品CDMO事業を統合し、AGC Biologicsとしてのグローバル一体運営を開始している。

 今回、日本で初めて、米国・欧州で実績のある動物細胞を用いた高水準の品質・サービスを提供することが可能となる。現在海外での生産が中心となっているバイオ医薬品について、国内での受託体制を構築することで、日本を中心とした顧客との関係強化を図る。設備は2019年第3四半期より稼働を開始する予定。

■ 設備投資概要

所在地:千葉県市原市五井海岸10(千葉工場)
事業内容:バイオ医薬品(抗体医薬品等)開発・製造受託
稼働開始予定:2019年第3四半期

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