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AGC、横浜テクニカルセンターに500億円投資

2023年12月22日

AGCは21日、AGC横浜テクニカルセンター(横浜市鶴見区)で、バイオ医薬品CDMOの開発・製造能力を拡大させると発表した。

 投資総額は約500億円。2025年から遺伝子・細胞治療薬の開発サービスを先行して開始し、2026年からmRNA医薬品、動物細胞を用いたバイオ医薬品と遺伝子・細胞治療薬向け開発・製造サービスを開始する予定。

 同事業は、経済産業省の「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」に採択されており、感染症パンデミック発生時にはワクチン製造に切り替え可能なデュアルユース仕様の設備を導入する。

 また、国内CDMOとしては最大級の動物細胞培養槽に加え、最先端の医薬品であるmRNA医薬品や遺伝子・細胞治療薬の開発・製造設備を導入することで、海外への依存度が高いバイオ医薬品の国内での開発・製造能力向上に寄与する。フル稼働時には約400名の雇用を見込んでいる。

■ 設備投資概要

所在地:横浜市鶴見区(AGC横浜テクニカルセンター)
投資予定額:約500億円
雇用人数:フル稼働時には約400名の雇用を想定
特長:動物細胞培養槽は国内CDMOとしては最大級のスケール(同社推計)
  :パンデミック発生時にはワクチン製造に切り替えできるデュアルユース仕様
  :日米欧3極の既存拠点で培った最先端の知見を活用して高水準のサービス提供体制を構築
サービス開始予定:既存施設/2025年(遺伝子・細胞治療薬の開発サービスを先行開始)
        :新施設/2026年(mRNA医薬品、動物細胞を用いたバイオ医薬品、遺伝子・細胞治療薬の開発・製造サービスを提供)

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