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中外製薬、静岡に182億円の新製造棟建設

2019年4月25日

 中外製薬(東京都北区)は24日、臨床試験用原薬の新たな製造棟を、生産子会社である中外製薬工業の藤枝工場(静岡県藤枝市)内に建設すると発表した。

 新棟建設は、同社で初となる中分子治験原薬の製造機能に加え、低分子治験原薬の供給能力を増強することを目的としている。

 これにより、低・中分子医薬品の開発加速だけでなく、製造コスト低減が期待されている。また、同社では高い薬理活性を有する化合物の取り扱いが増加していることから、高度な封じ込め技術を備えた製造設備・建物構造とすることで、環境面への配慮とともに製造員の安全確保を徹底する。

 同社はこれまで、抗体医薬品への積極的な投資により、グローバルトップレベルのスピードで複数品目を同時開発する体制を築いてきた。今回の設備投資で、低・中分子医薬品に対しても、将来の競争優位性を築くための高速開発と供給機能を強化する。

■ 新棟概要

所在地:静岡県藤枝市高柳2500(藤枝工場)
投資額:182億円
建築面積:1,744㎡
延床面積:6,190㎡
構造:免震4階建
着工予定:2019年11月
建築完了予定:2021年3月
竣工予定:2022年3月
稼働開始予定:2022年5月

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