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三井化学、市原工場内に新プラント建設

2019年5月7日

 三井化学は4月26日、千葉県の市原工場内で炭化水素系合成油「ルーカント」を製造する新プラントの起工式を25日に行ったと発表した。

 「ルーカント」は三井化学が世界で初めて商品化した高性能炭化水素系合成油。粘度の温度依存性が小さく、剪断安定性・熱化学的安定性に優れている等の特長を活かして、主に潤滑油の粘度調整剤として自動車ドライブラインのギア油、工業用潤滑油やグリースを含む極めて高い水準での品質が求められる用途に採用されており、主要な自動車メーカーや潤滑油メーカーに認証されている。

 「ルーカント」は世界的な低環境負荷(省燃費、長寿命)ニーズの拡大のもと、潤滑油添加剤パッケージ最大手のThe Lubrizol Corporation(以下、ルーブリゾール)のAdditives Segmentとの戦略提携により、潤滑油産業向けの販売を拡大している。

 製品の安定的な供給能力の確保と更なる事業強化を目的に、生産能力を増強し、三井化学、ルーブリゾール両社で「ルーカント」事業の更なる拡大・成長を図る。

■ 設備投資概要

所在地:千葉県市原市千種海岸3(市原工場)
生産品目:炭化水素系合成油「ルーカント」
着工:2019年4月25日
営業運転開始予定:2021年2月

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