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三井化学、市原工場のフェノールプラント停止

2024年4月5日

三井化学は4日、市原工場のフェノールプラントを遅くとも2026年度までに停止すると発表した。

 同社のフェノールの生産は、千葉県市原市、大阪府高石市、中国上海市の3拠点で展開しており、市原工場では1970年にフェノールの生産を開始し、主要誘導品であるビスフェノールAやフェノール樹脂の需要伸張と共に事業を拡大してきた。

 しかし2022年以降、中国を中心としたアジアでの新設備稼働に伴う大幅な供給過多や国内需要の縮小など事業環境が厳しくなる中、あらゆる合理化に取り組んだが、市原工場での生産を維持するための収益確保が困難と判断した。

 市原工場のフェノールプラントは停止するが、今後も安定供給を継続するため、資本効率性が高く、安定収益を上げることのできるフェノールチェーン形成を目指すとしている。

■ 停止プラント概要

所在地:千葉県市原市千種海岸3番地(市原工場)
対象製品:フェノール、アセトン、α-メチルスチレン
製造設備:市原工場内
生産能力:19万トン/年
プラント停止予定:2026年度まで

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