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クラレクラフレックス、岡山工場で設備投資

2020年6月17日

 クラレは15日、子会社のクラレクラフレックスが岡山工場で現在増設中のメルトブローン不織布生産設備をマスクフィルターも生産可能な設備に変更すると発表した。

 メルトブローン不織布は、バインダーを使わず原料ポリマー100%からなる不織布で、極細繊維により構成され、その緻密な構造により、マスク用をはじめ各種フィルターに使用されている。

 新型コロナウイルス感染対策として国内のマスクの需要が急速に拡大する一方で、マスクフィルターは不足しており、とりわけ医療用途で使用される高性能なフィルターの不足は深刻となっている。

 同社はメルトブローン不織布をフェイスマスク、食品・飲料ろ過フィルター、エアフィルターなど、さまざまな用途に展開しているが、既存設備は、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、マスクフィルターの需要が逼迫し、フル生産が続いている。

 今回、現在増設工事を行っているメルトブローン不織布設備をマスクフィルターの生産可能な設備にすることで、マスク換算で約3億枚/年の原反の増産体制を整え、新型コロナウイルスの感染拡大防止に貢献する。

■ 設備投資概要

所在地:岡山県岡山市南区海岸通2-4-9(クラレクラフレックス 岡山工場)
設備能力:900トン/年
※増設後のメルトブローン不織布の生産能力は2700トン/年
稼働予定:2020年11月末

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