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日機装、宮崎にメディカル工場建設/73億円投資

2021年11月17日

 日機装は11日、宮崎日機装の敷地内に透析用血液回路の新工場を建設すると発表した。

 同社は、透析用血液回路をベトナム、タイの2拠点で生産している。血液回路は、一般的に週3回の頻度で実施される治療の都度、交換が必要となる消耗品。国内では、年間約5200万本が必要とされており、うち約半数を同社が供給している。

 在ベトナム ホーチミンの同社血液回路工場は、当局の感染拡大防止に向けた規制強化によって、2021年6月末から稼働を制限されていることから、協力会社の支援による代替品の提供や同社タイ工場の増産対応などで対応を継続してきた。

 現在、同ベトナム工場の稼働率も徐々に回復しているが、生産・供給体制の整備や再構築が必要であることから、宮崎に新工場の建設を決定した。

 新工場では、国内で年間に必要な血液回路の約30%となる1600万本を生産し(最大生産時)、製造プロセスの自動化と効率化を行うことで、国内市場へ高品質な製品を安定供給できる体制を構築する。また、現行の複雑化した商品構成も見直し、型式の集約を行うことで、急激な需給変動への対応力も強化する。

■ 新工場概要

名称:宮崎日機装メディカル工場
所在地:宮崎県宮崎市高岡町高浜 宮崎ハイテク工業団地
延床面積:約13,000m²
総投資額:約73億円(工場建設費用及び設備投資)
    :2023年迄:59億円(建屋、第1生産ライン及びその他設備)
    :2025年迄:14億円(第2生産ライン)
資金計画:自己資金等により充当
事業内容:血液透析用消耗品(血液回路)の製造
生産能力:1600万本/年(最大生産時)
従業員数:180名程度(最大生産時)
操業開始予定:2024年7月

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