工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

UACJ、米国・ローガン工場で設備増強の検討開始

2021年12月14日

 UACJは10日、連結子会社で、米国のアルミニウム板圧延製造販売会社であるTri-Arrows Aluminum Inc.は、Novelis North America(ジョージア州アトランタ)と、共同経営するローガン工場のアルミ板材生産能力向上に向けた設備増強の検討を開始すると発表した。

 米国では、脱プラスチック化やエシカル消費の高まりを背景に、クラフトビールや栄養ドリンクのほか、近年売上を伸ばしている炭酸系アルコール飲料(ハードセルツァー)へのアルミ缶の採用が増加している。

 また、米国製缶各社も設備増強計画を発表しており、今後数年間で数百億缶の生産拡大が見込まれている。そのため、アルミ飲料缶用板材需要も底堅い伸長が予想されている。

 同社は、現在遂行中の第3次中期経営計画で、米国でのアルミ板材圧延事業を重点事業と位置付けており、こうした主要需要分野での変化に対応するため、ローガン工場の設備増強に関して検討を開始することとした。

■ 設備投資概要

会社名:Tri-Arrows Aluminum Inc
所在地:米国ケンタッキー州ラッセルビル(ローガン工場)
増強品目:アルミ板材

このエントリーをはてなブックマークに追加