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積水化学工業、 奈良市の組み立て工場増設工事が完了/15億円を投資

2016年3月1日

 積水化学工業は2月25日、近畿セキスイハイム工業㈱が保有する近畿地区の部品製造及び組立工場の設備及び建屋のリニューアル工事が終了し、本格稼働すると発表した。

 今回のリニューアル工事は、約15億円を投資し、主に生産ライン全面変更(見学ルートの新設含む)と自動化の促進(多品種対応型ロボット化)を行う。

 ユニットの自動溶接化率を向上すると共に、現場で行っていた大工工事の一部を取り込み、ユニット工法の特徴である工場生産化率の極大化と建築現場での大幅な工数削減を目指す。

 工場内は溶接作業向けを中心に今回導入を決めた、フレーム溶接、フレームハンドリング、ユニットスポット溶接、柱溶接、床板ハンドリング、ユニット搬出装置などの大型ロボットを従来の約3倍の23台に増加。

 2つの棟に渡っていた生産ラインを一棟に集約するなど、生産ラインのレイアウトを大幅に改善した。リニューアル工事により、溶接自動化率が向上すると共に、建築現場における大工不足に向け実施している大工工事組み入れのスペースと人員の確保を可能にした。

 工場建屋においては、レイアウト改善に加え、空調や照明をより作業しやすいものに入れ替えた。また、溶接ロボットをはじめとし、ユニット反転機及び重量物ハンドリングロボットの導入によって、重量物作業の削減をはじめとする従業員の負荷軽減を実現した。

 同社は、14年度より、全国8住宅生産工場の魅力化推進計画を実施。総投資額は約170億円(14~16年度)、17年には建築現場工数の30%削減、工場見学10万人(14年度5万人)を計画している。

■ 増設概要

所在地:奈良県奈良市西九条町4-3-1
投資額:約15億円
導入設備:多品種対応型溶接ロボット 9台
    :センシングアーク溶接ロボット 4台
    :床板ハンドリングロボット 2 台
工事完了:2016年2月
稼働開始:2016年2月

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