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ロート製薬、上野テクノセンターC棟が稼働/85億円投資

2022年9月29日

 ロート製薬は27日、マザー工場である上野テクノセンター(三重県伊賀市)に建設を進めていた新工場棟が竣工し、稼働を開始したと発表した。

 今回、質の高い一般用医薬品へのニーズ拡大や高機能化粧品への期待といった需要拡大を見据え、生産能力の向上と国際的な医薬品製造基準への対応を目的に新工場を建設。上野テクノセンターの生産能力を1.5倍に引き上げる。

 新工場棟は「人と環境にやさしいスマート工場」をコンセプトに、I・IoTやAIを活用したサイバーフィジカルシステム※を実装することにより生産性の向上、その先の製造における「人が活きる」働き方を目指す。また、地中熱や最新の省エネ設備を導入した再生可能エネルギーの活用による環境負荷低減に取り組む。

※サイバーフィジカルシステム(CPS)
IoTやセンサ技術を活用して人・設備・プロセスの可視化を行い、データ化したものを仮想空間で蓄積し、AI、ディープラーニング等で作業・動線・ライン配置・負荷シミュレーションを行うことで、実際のプロセスの最適化を図るシステム

■ 新工場概要

名称:上野テクノセンターC棟
所在地:三重県伊賀市ゆめが丘7-4-1(上野テクノセンター敷地内)
投資額:85億円
敷地面積:27,498.27㎡
延床面積:19,600㎡
階数:4階
生産品目:肌ラボ、スキンアクア、メンソレータムAD、メンソレータムメディクイック、メンソレータムエクシブ、リグロなどスキンケア製品(一般用医薬品、医薬部外品、化粧品)
増産能力:既存工場の1.5倍(2024年度見込み)
着工:2020年11月
稼働開始:2022年9月

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