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三井金属、埼玉県上尾市で「A-SOLiD」量産試験用設備増設

2023年2月9日

 三井金属鉱業は7日、全固体電池向け固体電解質「A-SOLiD」量産試験用設備の生産能力を増強すると発表した。

 次世代の蓄電池として期待されている全固体電池は、電気自動車(EV)をはじめとした幅広い用途で開発が進んでいる。同社は、長年培った電池材料技術を活かして開発したA-SOLiDをそのキー・マテリアルと位置づけ、顧客や市場パートナーと全固体電池の実用化に向けた取り組みを進めている。

 2021年11月には、量産試験用設備で生産したA-SOLiDのサンプル供給を開始。現在、EV用途での全固体電池実用化に向けた活発な開発競争を背景に、国内外の複数の顧客でA-SOLiDのニーズが急増しており、今後も更なる増加が見込まれるため、量産試験用設備の生産能力倍増を決定した。また、A-SOLiDを使用したセラミックパッケージ型全固体電池がマクセル(株)で製品化するなど、実用化も順調に進んでいるという。

■ 設備投資概要

所在地:埼玉県上尾市原市 1333-2(事業創造本部 総合研究所)
生産品目:全固体電池向け固体電解質「A-SOLiD」
生産能力:現状の2倍

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