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横浜ゴム、インドで乗用車用タイヤ増産

2023年2月20日

 横浜ゴムは17日、インドで乗用車用タイヤの生産能力を増強すると発表した。

 インドの自動車産業は2022年の自動車販売台数が日本を抜いて世界第3位になるなど急拡大しており、今後も成長が続くと見込まれている。この成長に対応するため、インドの乗用車用タイヤ生産販売会社であるYokohama India Pvt. Ltd.(ヨコハマ・インディア)の生産能力を拡大し続けており、操業開始時の年産70万本を2019年に153万本、2021年に196万本まで増強してきた。2023年1月には、280万本に引き上げる拡張工事が完了し、生産を開始している。

 今回、8,200万米ドルの追加投資により、インド東部のVisakhapatnam(ヴィシャカパトナム)工場敷地内に乗用車用タイヤの生産ラインを設ける。これにより、ヨコハマ・インディアと合わせて乗用車用タイヤの生産能力を現在の年産280万本から450万本に引き上げる。2024年第4四半期からの生産開始を予定しており、将来的には22インチまでの乗用車用タイヤの生産を視野に入れている。

 ヨコハマ・インディアは2007年に設立されて以来、インド市場で販売量を大きく伸ばしてきた。インド市場で販売している乗用車用タイヤはインドの道路条件にあわせた専用設計となっており、市場ニーズに応える商品性能とYOKOHAMAブランド販売網の拡大で急成長を遂げ、インドは横浜ゴムにとって最重要市場のひとつとなっている。

■ 設備投資概要

所在地:インド・アンドラプラデシュ州ヴィシャカパトナム・アチュタプラム工業団地
敷地面積:約390,000m2
投資額:8,200万米ドル(約110億円)
製造品目:乗用車用タイヤ
生産能力:現在の年産280万本から450万(ヨコハマ・インディアを含む)
生産開始予定:2024年第4四半期

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