工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

ADEKA、韓国に研究開発拠点

2023年3月1日

 ADEKAは2月24日、情報・電子化学品事業の研究開発機能を大幅に拡充するため、「アデカコリア研究開発センター」を移転すると発表した。

 5G・ICT化の進展やデータセンターの拡張など、半導体の潜在需要は引き続き強く、今後、回復基調に入る見通し。また、大容量化や消費電力削減などのニーズを背景に、半導体では微細化などの技術革新が進行している。ADEKAは先端半導体の技術革新をビジネスチャンスと捉え、技術進化の早い情報・電子材料分野で顧客と同じスピードで開発を進めるため、最先端の評価設備と技術を保有してきた。

 今回、ADEKA KOREA CORPORATIONの新研究開発センターとして、京畿道華城市に延床面積は7倍でクリーンルームは2倍となる施設を取得し移転することで、顧客への提案力や市場ニーズへの対応力を強化する。

 ADEKAグループの半導体材料の研究開発体制は引き続き、尾久中央開発研究所(東京都)で新規半導体材料の開発を進め、アデカコリア研究開発センターは、最先端の半導体成膜材料の評価・分析のスペシャリティとして機能する。さらなる開発機能の強化に向けて、移転先のアデカコリア研究開発センターでは、ALD成膜・評価装置を増設できるクリーンルームスペースを確保し、2030年までに成膜・評価装置と人員を倍増させる計画。

■ 研究所概要

名称:アデカコリア研究開発センター
所在地:Hwaseong-si, Gyeonggi-do, Korea
総投資額:約13億円
延床面積:5,322㎡
構造:地上4階建 鉄筋
施設:実験室、クリーンルーム、事務室・会議室、保管倉庫他
開設予定:2023年8月

このエントリーをはてなブックマークに追加