工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

ユー・エム・シー・エレクトロニクス、メキシコにEMS事業の新工場

2016年4月26日

 EMS事業(電子機器受託製造サービス)を手掛けるユー・エム・シー・エレクトロニクス(埼玉県上尾市)は25日、メキシコに子会社を設立し、新工場を建設すると発表した。

 同社は、今後の自動車の電装化進展により、EMSの中でも特に自動車関連部品の拡大を見込み、昨年には車載向け動力系制御基板の量産を開始するなど、事業の拡充を図ってきた。

 メキシコは現在8社の自動車メーカーが進出し、自動車生産台数は年々増加している。15年には、インドに続く世界第7位(中南米最大)の自動車製造国となっている。

 また、メキシコが世界46カ国と締結しているFTAにより対象国間では殆どの製品を非課税で輸出入が出来、同国の製造作業者賃金は、米国の約8分の1であり、コスト競争力が見込まれている。

 さらに、同社の重要顧客である日系自動車メーカーは設備の増強や新たな設備投資を行い、各社サプライチェーンの構築にも取り組むことが予想されることから新設を決定した。

 今回の新設により、中国(香港、広東省)、ベトナム(ハイズオン省)、タイ(チャチューンサオ県)に続く4カ国目の海外生産拠点となる。

■ 新工場概要

会社名:UMC Electronics Mexico, S.A. de C.V.
会社設立:2016年5月
所在地:メキシコ合衆国 ハリスコ州 ラゴスデモレノ市 コリナス・デ・ラゴス工業団地内
投資額:約16億円
土地面積:32,000㎡
建物面積:15,000㎡
事業内容:EMS事業
従業員数:180名(2018年3月末)
操業開始予定:2017年7月

このエントリーをはてなブックマークに追加