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神戸製鋼所、米国ケンタッキー州に新工場

2016年5月10日

 神戸製鋼所(兵庫県神戸市、東京都品川区)は9日、自動車向け押出事業を手がける溶解から加工までの一貫生産拠点を、米国ケンタッキー州ボーリンググリーン市に設立し、16年の夏より建設を開始すると発表した。

 北米は世界第2位の自動車市場であり、今後も自動車生産台数は増加を続けると見込まれている。加えて、25年に向けた燃費規制(CAFE規制)強化への対応から、大型車中心に車体の軽量化ニーズが加速してきており、バンパー材や骨格材などで、アルミ押出材需要の拡大が見込まれている。

 今回米国に新拠点を設立したことにより、自動車向けアルミ押出材の需要拡大が見込まれる北米市場でも、日本同様の高品質の押出・加工品を現地供給することが可能となる。

 新工場は、17年後半の加工工程稼動開始後、18年後半に溶解・押出工程の稼動を順次開始予定で、自動車のバンパー材や骨格材などを製造・販売を行う。

■ 新工場概要

会社名:Kobelco Aluminum Products & Extrusions Inc.
所在地:米国 ケンタッキー州ボーリンググリーン市
投資額:46.7百万ドル(約50.1億円)
従業員数:約110名(2019年)
主な製造品目:自動車のバンパー材や骨格材など
主要設備:溶解・鋳造ライン1機、押出プレス1機、バンパー加工ライン2機
生産能力:約500トン/月
着工予定:2016年夏
稼動開始予定:2017年後半(加工工程)
      :2018年後半(溶解・押出工程)

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