UCC上島珈琲、富士工場の大型水素焙煎機が稼働
2025年5月9日
UCC上島珈琲は4月23日、カーボンニュートラルなコーヒー製造を目指して富士工場に導入した大型水素焙煎機「HydroMaster」において、水素焙煎コーヒーの量産を世界で初めて開始したと発表した。
同社はこれまで、NEDOの助成を受けて水素を熱源とする焙煎機と水素バーナーの開発を進めており、2023年9月には同設備の導入を決定していた。従来の化石燃料に代わり、燃焼時にCO2を排出しない水素を使用することで、2040年までのカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環と位置付けている。
焙煎機は、従来熱源よりも温度調整の幅が広いといった特長を持ち、水素焙煎独自の優位性も確認された。今回の設備投資により、業務用と家庭用のコーヒー製品7品目を順次発売し、山梨県から調達するグリーン水素を活用して生産を行う。
■ 設備投資概要
所在地:静岡県富士市増川51-1(UCC上島珈琲(株)UCC富士工場)
総事業費:約10億円
最大製造能力:約6,000t/年間
量産開始:2025年4月