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旭化成ライフサイエンス、宮崎県延岡市に新工場建設

2025年7月30日

旭化成ライフサイエンスは29日、ウイルス除去フィルター「プラノバ」の将来的な需要拡大に対応するため、宮崎県延岡市に新たな紡糸工場を建設すると発表した。

 世界のバイオ医薬品市場は2032年までに5000億米ドルを超え、年平均成長率8.2%(2022年-2032年)で成長すると予測されている。こうした需要拡大に伴い、製薬会社における新薬の開発と商業生産化へのニーズも急速に高まり、生物学的製剤の生産に必要なウイルス除去フィルターの需要も増加傾向にある。

 こうした状況を受け、2024年5月には、宮崎県延岡市で「プラノバ」の新組立工場が竣工し、供給能力を強化していたが、今後のさらなる需要増に備え、紡糸工程の生産能力増強が不可欠と判断し、新紡糸工場の建設を決定した。

 新工場はセルロース膜中空糸の紡糸工場として4番目となり、「プラノバ S20N」「プラノバ 15N、20N、35N、75N」の製造を2030年から開始する予定。今回の建設については、経産省による「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」の補助金交付が決定している。

■ 新工場概要

所在地:宮崎県延岡市旭町(既存工場隣接地)
事業内容:ウイルス除去フィルター「プラノバ」の製造
建設開始:2026年7月(予定)
操業開始:2030年1月(予定)

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