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日本板硝子、千葉事業所の生産能力増強

2025年6月18日

日本板硝子は16日、千葉事業所に最新のスパッタリングコーティング設備を導入し、Low-Eガラス(低放射ガラス)の国内生産能力を増強すると発表した。

 近年、脱炭素化に向けた全世界的な取り組みが進む中、日本でもカーボンニュートラルの実現に向け、政府による住宅や建築物の省エネ水準の抜本的な見直しや引き上げ、規制の対象範囲拡大等の施策が実施されていく見通し。これに伴い、より省エネ効果の高いLow-E複層ガラスの需要拡大が見込まれている。

 Low-Eガラスは、ガラス表面に透明金属膜をコーティングし、建物内外の熱の透過を防ぐ省エネガラス。国内新築住宅におけるLow-E複層ガラスの普及率は年々上昇傾向にあり、2023年時点で戸建住宅では85.0%、共同住宅でも62.8%(板硝子協会調べ、面積ベース)まで拡大している。

 同社はこれまで日本国内では、大半のLow-Eガラスをグループ内外から外部調達してLow-E複層ガラスを生産していたが、今後も高い需要が継続的に見込まれるとともに、商業ビルなどの非住宅分野や既存建築物のリフォーム市場などへも更なる採用拡大が見込まれることを踏まえ、本格的な国内生産に向けた投資を行う。新設備の稼働は2026年4-6月期、量産開始は同年7-9月期を予定している。

■ 設備投資概要

所在地:千葉県市原市姉崎海岸6番地(千葉事業所)
事業内容:Low-Eガラス(低放射ガラス)の製造
稼働予定:2026年4-6月期
量産開始予定:2026年7-9月期

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