JX金属は27日、茨城県ひたちなか市で建設中のひたちなか新工場（仮称）に隣接する工業用地を取得すると発表した。

　同社は2022年に新たな中核拠点となる大規模用地を取得し、現在は半導体用スパッタリングターゲットの生産に関わる建屋などの建設工事を進めている。

　今回の用地取得により、既存事業の能力増強や新規事業創出、事業化に向けたスペースを確保する。新工場の敷地面積は既存の約22.4万㎡に加え、合計で約31.8万㎡となる。隣接地のためユーティリティや福利厚生施設の活用が可能で、効率的な事業運営やコスト抑制を見込む。

　また、県内に複数の拠点を保有する同社は、これらを統合した茨城事業所の新設や本社機能の一部移転も計画しており、県内事業体制のさらなる強化を図る。