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YKK AP、インド・マイスール工場に新ライン導入

2025年10月16日

YKK APは10日、インド事業を展開する関係会社ボルーカ社が、マイスール工場に新たなアルミ押出ラインを導入したと発表した。

 インドでは経済成長を背景に建設需要が拡大し、高品質なアルミ建材の需要が増加している。ボルーカ社は2013年に同社グループに加わって以降、形材事業とAP事業の両輪で事業を拡大してきたが、近年は高付加価値製品の販売が伸長しており、生産体制の強化が課題となっていた。

 こうした状況を踏まえ、インド事業の第7次中期方針に沿って総額6.2億インドルピーを投じ、生産能力の拡大と工場の効率化を目的とした設備投資を実施した。新押出ラインの導入により、アルミ形材の年間生産能力は従来の12,000トンから14,000トンへと約17%増加する。さらに、材料倉庫の新設や鋳造設備と粉体塗装設備の更新も行い、マイスール工場全体の生産力を高める。

 同社は今回の増強を契機に、形材事業では高品質な一貫生産体制を活かして販売拡大を図り、AP事業ではアルミ製窓商品「IWIN-S」のバリエーション拡充を進める。インド市場での事業競争力を強化し、アジア市場におけるプレゼンス向上を目指す。

■ 設備投資概要

所在地:インド・カルナタカ州マイスール(マイスール工場)
設備投資額:6.2億インドルピー
生産設備:9インチ押出ライン、材料倉庫(第1期)
    :鋳造ライン、粉体塗装ライン更新(第2期)
アルミ形材生産能力:マイスール工場全体で14,000トン/年
設備稼働開始:2025年10月(第1期)
      :2026年度予定(第2期)

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