明電舎、沼津事業所を増築/160億円投資
                2025年11月4日
            
            明電舎は10月30日、沼津事業所(静岡県沼津市)にある変圧器工場の新建屋増築に160億円を投資すると発表した。
 電力分野ではレベニューキャップ制度の導入やデータセンター建設による電力需要の増加、再生可能エネルギー導入に伴う送配電網整備の拡大が進んでおり、変圧器需要が増加している。これに対応し、安定供給体制の構築を目指して生産体制を強化する。
 今回の投資により、2028年度の稼働開始を目標に敷地内へ外装組立と試験場を備えた新建屋を増築する計画。変圧器仕様の標準化や共通化によるリードタイム短縮、生産工程DXの推進、人材強化などを通じて生産能力を現状の約1.5倍に高め、安全で持続可能な生産体制を構築する。
 さらに、同グループは沼津のほか、アメリカ、インド、シンガポールなど海外拠点でも設備投資を進め、生産能力と生産性の向上を図っている。
■ 設備投資概要
所在地:静岡県沼津市(沼津事業所)
投資額:160億円
事業内容:変圧器の製造
生産能力:現状の約1.5倍
稼働開始予定:2028年度
