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ダイキン工業、100億円を投じてベトナムに空調機の新工場

2016年7月26日

 ダイキン工業(大阪市北区)は22日、ベトナムの首都ハノイ近郊にある第2タンロン工業団地内に約100億円を投じて同国初となる生産拠点を設立すると発表した。

 新工場では住宅用エアコンの生産を計画しており、タイ、マレーシア、インドに次ぐアジアでの新たな生産拠点として18年4月より稼動を開始する予定。

 近年、アジアでは活発なインフラ投資や海外企業の進出等により経済成長が続いている。また、人口の増加や所得水準の向上にともない、空調市場も拡大している。同社もアジアでの販売網の拡大やサービス体制の強化を図り、ベトナム、インドネシア、タイなどで順調に売上を伸ばしている。

 現在、同社はタイ、マレーシア、インドに生産拠点を構えてアジア地域の各国に製品を供給しているが、今後予想されるアジアでの需要の拡大に対応する新たな生産拠点の検討が課題となっていた。

 特に、ベトナムは著しい経済発展と中間層の増加から、住宅用エアコンを中心に空調機の需要が拡大しており、アジア最大級の空調市場に成長している。加えて、所得に比べて電気代が高く、インバータ付きエアコンのような省エネ製品が広まりつつある。

 ベトナムでは、今後も需要の拡大が続くことが予想されているため、新工場を建設し現地生産を行うことで製品供給力を強化し、事業展開をさらに加速させる。

 同社は、戦略経営計画FUSION20で市場が急成長するアジアの空調事業の強化を重点施策と位置付けている。18年には同地域での売上高3,800億円を目指しており、ベトナムをはじめ各国で事業拡大につとめる。

■ 新工場概要

所在地:ベトナム・フンイエン省(第2タンロン工業団地内)
投資額:約100億円
生産品目:住宅用エアコン
稼動開始予定:2018年4月

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