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日本精密、ベトナム第4工場が竣工

2016年8月10日

 腕時計関連の部品を製造販売する日本精密(埼玉県川口市)は4日、2015年9月に着工し、建設を進めていたベトナム第4工場が竣工したと発表した。

 これまで時計関連部品の製造の中心であった中国で、慢性的な人手不足や熟練工の高齢化等の要因に加え、近年では企業オーナーの高齢化・後継者不足の問題により、メーカーの廃業・撤退が相次いでいる。

 こうした理由から、今後の中国メーカーでは大手腕時計メーカーの需要量を満たすことが難くなり、安定供給体制を確立している同社に対しては、さらに増産要請が高まると予想されている。

 しかし、需要増に対して、高付加価値の鍵となる表面処理の設備能力が、ベトナム第2工場の設備では不足する見込み。加えて、老巧化も進み現在以上の設備導入が困難であることから、新たに第4工場の建設を決定した。

 第4工場は表面処理工程の専用工場として使用する。7月中旬より第2工場の現在設備を移管し、サンプル生産を行った後、8月初旬には本格操業を開始する予定。また、今後は顧客の需要に応じた追加設備の導入も検討し、表面処理工程の集約化と処理能力の向上を見込んでいる。

■ 新工場概要

工場名:ベトナム第4工場
所在地:ベトナム・ホーチミン市
事業内容:表面処理工程の専用工場
着工:2015年9月
竣工:2016年6月
操業開始:2016年8月初旬

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