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出光興産、ベトナムのブラックペレット新工場稼働

2025年10月15日

出光興産は9日、ベトナム・ザライ省でブラックペレット(BP)生産工場の商業運転を開始したと発表した。

 同社は脱炭素化の実現を背景に、石炭代替燃料として利用できるバイオマス燃料の供給体制を強化するため、新工場を建設した。新工場はベトナム初かつ世界最大規模のBP生産拠点で、年産12万トンを製造する。出光グリーンエナジーペレット(IGEP)として販売され、日本国内の石炭利用企業に供給する。

 同社は2020年からベトナムで小規模なデモプラントを運転し、国内約20社に試験供給を行い、石炭代替燃料としての実用性を確認してきた。IGEPは木質ペレットを半炭化した高カロリー燃料で、既存の石炭設備を大幅に改造せずに利用できることから、スムーズな燃料転換が可能だとしている。

■ 新工場概要

所在地:ベトナム・ザライ省
事業内容:ブラックペレット「出光グリーンエナジーペレット」の製造
生産能力:年産12万トン
商業運転開始:2025年10月8日

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