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富士製薬工業、タイの新工場が竣工

2017年1月23日

 医療用医薬品の製造販売を行う富士製薬工業(東京都千代田区)は20日、タイ子会社のOLIC(Thailand)Limited(以下:OLIC社)は、工場敷地内に新たに注射剤工場棟・倉庫棟を建設し、1月19日に竣工式を行ったと発表した。

 OLIC社は、タイ最大の医薬品製造受託企業で、グローバルな大手製薬企業等から製造の受託を行っている。錠剤、カプセル剤、軟膏剤、クリーム剤、液剤など多岐にわたる剤形の医薬品製造を行っているが、新工場の稼働に伴い注射剤の製造も強化され、更に受託製造の幅が広がる。

 新工場は、日本や欧州の最新の製造設備機器を積極的に取り入れており、PIC/S(医薬品査察協定及び医薬品査察共同スキーム)、GMP(医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)や日本、米国、欧州のGMPに準拠している。加えて、富士製薬工業の注射剤の製造技術・ノウハウを生かし高品質な製剤を製造することが可能となる。

 稼働当初は、主に富山工場で製造していた造影剤のバイアル製剤を製造する予定。将来的には、海外市場への事業展開を実現するため、タイをはじめとする東南アジア各国及びその他の地域に向けた同社グループの製剤の製造等も計画している。

■ 新工場概要

会社名:OLIC (Thailand)Limited
所在地:166 Moo 16,Bangpa-In Industrial Estate,Udomsorayuth Road, Bangkrason, Bangpa-In,Ayutthaya Province 13160,Thailand
延床面積:8,130㎡(製造棟 地上3階建て)
    :4,332㎡(倉庫棟 地上1階建て)
事業内容:医薬品・食品等の製造受託
竣工:2017年1月19日

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