通信販売大手で「ベルメゾン」ブランドを展開する千趣会（大阪市北区）は1日、岐阜県美濃加茂市に、通信販売事業の新物流拠点美濃加茂ディストリビューションセンター（美濃加茂ＤＣ）を開設すると発表した。

　同施設では、これまで分散した物流拠点で保管・在庫管理をしていた、ファブリック・寝具等の中型商品、ドレス・スーツ等のハンガー商品、衣料・雑貨等のインターネット専用商品を美濃加茂ＤＣに集約し、統合的に取り扱う。車で17分という近隣に位置する同社最大の物流拠点である可児ＤＣと連携させることで、顧客からのご注文を一度にまとめ、かつ迅速に届ける。

　物流拠点の集約と統合、可児ＤＣとの連携によって、商品の拠点間物流量を減少させるともに、顧客への発送荷量も集約され、大幅なリードタイム短縮とコストダウンが可能となる。

　運送事業者と連携し、日本全国各地域の顧客へのお届け時間から逆算して、地域別に時差出荷を行うことで、輸送途上に留まる商品を減らし、顧客の手元へ早く商品を届ける。

　施設内作業のボトルネックとなる工程に効果的にマテハンを導入し、過大な設備投資を行わずにスループットを向上させる。人的なオペレーション管理においても作業標準化のため手法を組み入れていることから生産性の高い施設となっている。

　運営は同社子会社のベルメゾンロジスコが行い、2015年12月7日の稼働を予定する。