工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

アイカ工業、福島工場に自動倉庫建設

2019年10月17日

 アイカ工業は16日、化成品の製造を行う福島工場に危険物立体自動倉庫を建設すると発表した。

 投資額は7億円。入出庫業務を自動化した制震構造の物流倉庫として2020年7月以降に稼働を開始する予定。

 ジョリパット(塗り壁材)、ジョリエース(塗り床材)、ジョリシール・ダイナミックレジン(補修・補強材)、接着剤などの製造を行う福島工場は、化成品事業の東日本エリアにおける製造拠点であるとともに、東北方面へのアクセスも備えた物流拠点としての役割も担う。

 昨今の慢性的な人手不足問題から物流費は上昇傾向にあり、その効率化は喫緊の課題となっている。同社は、2014年より物流改革を開始し、自社配送ネットワークの構築により物流に付加価値を生み出す取り組みを進めている。その一環として、福島工場に危険物立体自動倉庫を新設し、物流コストの大幅な削減を目指す。

 施設の建設により、福島工場の構内業務を全面的に見直し、物流効率化を推進する。自動ラック設備を設置することで、入出庫や荷役の業務を自動化し、出荷業務全体の労務時間を短縮する見通し。

 また、施設を生産立地型の在庫拠点として運用することで、化成品全体の出荷元や出荷先の見直しを行い、危険物の適地生産や最適在庫場所の確立を図る。

 施設は制震構造で、ラックの揺れを抑制する仕組みとなっている。また、緊急地震速報P波を受信すると、地震の到達前に自動で設備を緊急停止する仕組みも導入する。

■ 新倉庫概要

所在地:福島県岩瀬郡鏡石町深内町46番地26
投資額:約7億円
延床面積:702.6㎡(213坪)
高さ:19.7m
地震対策:制震構造、緊急地震速報P波連動自動制御システム
設計:村田機械(株)
施工:村田機械(株)(自動ラック設備工事)、東洋建設(株)(建築工事)
着工:2019年10月
完成予定:2020年5月末
稼働開始予定:2020年7月以降

このエントリーをはてなブックマークに追加