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日本化学工業、徳山工場に新生産棟建設

2019年11月18日

 日本化学工業はこのほど、山口県周南市の徳山工場敷地内に新生産棟を建設すると発表した。

 積層セラミックコンデンサー(MLCC)は、自動車の自動運転の高度化やEV化により需要が急増している。今後は5Gの基地局やネットワーク機器、IoTデバイスの普及が期待されるため、更なる需要拡大が見込まれている。この需要拡大に伴いチタン酸バリウムの需要増大が見込まれるため、今回の大型投資を決定した。

 同社のチタン酸バリウムの生産法はシュウ酸塩法と呼ばれるもので、水熱合成法やアルコキシド法に比べて、バリウムとチタンの組成が分子レベルで均一で、結晶性に優れている。この特徴により、高信頼性MLCC向けの需要が多く、既存の工場では稼働率の高い状況が続いている。

 現在、チタン酸バリウムは郡山市の福島第一工場で生産しており、昨年約10億円を投じて生産ラインを増設し、生産能力を10%引き上げた。今回の設備増強は、山口県周南市の徳山工場で行う。生産拠点を分散化することで、安定供給体制を構築する。

 徳山工場に新設する工場での生産を軌道に乗せた後には、既存の福島第一工場で生産効率化に向けた設備の再構築も計画している。

■ 新生産棟概要

所在地:山口県周南市晴海町1-2(徳山工場)
投資額:約37億円
生産品目:チタン酸バリウム
生産能力:70~80%増(2018年度比)
着工:2019年11月
竣工予定:2021年春

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