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クレアネイト、広島県東広島市に新工場建設

2022年11月4日

 サンゲツは2日、子会社で壁紙などを製造するクレアネイトが東広島市に新工場を建設すると発表した。

 グループ事業の主力となる塩ビ壁紙市場では、製造会社の事業撤退、縮小が行われたことにより供給力に制約が出ている。一方、主力の量産壁紙需要は増加を続けており、需要期には品切れが頻発する等、需給のタイト化による事業への影響が拡大している。

 量産壁紙需要は、今後も引続き堅調な推移が見込まれ、量産を中心とする壁紙供給体制の強化が急務となっていることから、壁紙製造を事業とするクレアネイトによる新工場建設を決定した。

 新工場を広島県東広島市に建設することにより、クレアネイトの年間生産能力は、約8,000万m増強するとともに、既存の一関工場(岩手県一関市)、成田工場(千葉県成田市)との3拠点体制により、安定供給体制を構築する。

 現在クレアネイトは岩手県一関市に主力の壁紙製造工場を保有しているが、今回新たに西日本に製造拠点を設けることで、原材料調達や製品配送の距離を大幅に削減し、配送に伴うGHG排出量の削減を進める。また、新工場では、メイン燃料を従来の重油より液化天然ガス(LNG)に転換し、GHG排出量の削減に努めるほか、太陽光パネルの設置を行う等、環境負荷の低減を実現する。

 人口減少や高齢化により働き手の減少が進む中、壁紙製造業界でも人員の確保は喫緊の課題となっている。需要に対する生産能力の不足から、現在はシフト制による土日勤務が常態化した勤務体制となっているが、新工場の稼働によって生産の効率化、生産余力の確保を進め、従業員の勤務体制を見直すことで、土日休みの完全週休2日制を実現する。従業員にとって働きやすい労務環境を整備することで、長期的に安定した人員の確保を実現し、持続的な事業運営を進めていく。

■ 新工場概要

所在地:広島県東広島市高屋台2-113-10
投資予定額:85億円
敷地面積:29,610㎡
建築面積:約14,000㎡
延床面積:約14,000㎡
構造:平屋建て
着工予定:2023年2月
竣工予定:2024年7月

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