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東洋インキSCホールディングス、北米第2拠点設立

2023年2月20日

 東洋インキSCホールディングスは13日、チウムイオン電池正極材用導電カーボンナノチューブ(CNT)分散体の北米第2拠点として、ライオケム・イー・マテリアルズ合同会社をケンタッキー州に設立したと発表した。

 米国では、2030年までに国内で販売する新車の50%以上を電動車や燃料自動車とする大統領令が2021年8月に発令された。モビリティのゼロエミッション化が加速する中で、EV工場と車載用電池工場の大型投資計画が相次いで発表されており、2030年には、米国での車載用電池の生産量は容量ベースで22年時点の8倍超まで伸長すると予測されている。

 東洋インキグループのリチウムイオン電池正極材用導電CNT分散体「LIOACCUM」は、2021年にSKオンに採用され、米国ではライオケム(株)(ジョージア州)より製品供給を行ってきた。追加投資を行い、設備増強を進めているが、北米エリアでの急激な需要増加に伴い生産能力が不足することから、リチウムイオン電池関連材料事業のパートナーである稲畑産業(株)と、2023年1月、ライオケム・イー・マテリアルズ合同会社を設立した。2025年の量産開始を予定し、段階的に米国でのリチウムイオン電池正極材用導電CNT分散体の生産能力を現行の4倍までの引き上げを計画している。

■ 設備投資概要

会社名:LioChem e-Materials LLC(ライオケム・イー・マテリアルズ合同会社)
本店所在地:アメリカ合衆国ケンタッキー州
会社設立:2023年1月6日
事業内容:リチウムイオン電池用分散体の製造・販売
事業開始予定:2025年

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