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サイプレス・スナダヤ、愛媛県西条市にCLT製造の新工場/77億円を投資

2016年4月11日

 木材製品の加工販売を行うサイプレス・スナダヤ(愛媛県西条市)は、愛媛県西条市北条にある東予インダストリアルパーク内に原木からCLTの製造まで一貫生産可能な新工場を建設する。

 今回、国道11号線小松バイパス計画により、現在の工場の立ち退きを余儀なくされ、事業の継続と雇用の確保のため、現在の製材工場を移転することとしており、今回の移転に併せて、製材・集成材工場の規模拡大と、新たにCLT製造施設を整備する。

 CLTとは、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した重厚な大判パネル。欧米では95年頃から製造が始まり、現在では、中・大規模のマンションや公共施設などの壁や床に用いられている。日本でも13年12月に日本農林規格(JAS)が制定され、今後、新たな建築材料として注目されているという。

 投資額は16年~18年の3年間で約77.3億円で約23億円の国の補助を活用する。敷地面積は約66,000㎡、16年5月の着工、18年3月の完成、18年4月の稼働開始を予定。工場の完成後、自社製造のCLTにより事務所棟の建設を計画している。

■ 新工場概要

所在地:愛媛県西条市北条962-55(東予インダストリアルパーク内)
投資額:約77.3億円(16年~18年の3年間)
敷地面積:約66,000㎡
主な製造品目:製材・集成材、CLT
着工予定:2016年5月
完成予定:2018年3月
稼働予定:2018年4月

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