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パナソニック、ベトナムに配線器具・ブレーカ新工場

2024年1月25日

パナソニックグループは23日、パナソニック エレクトリックワークス ベトナム有限会社が、配線器具やブレーカを生産している工場内に新棟を建設し、稼働を開始したと発表した。

 近年ベトナムでは経済が飛躍的に拡大し、GDPは2028年まで年率7%で成長すると見込まれている。パナソニック エレクトリックワークス社では、グローバルでの電設資材事業の強化に力を入れており、ベトナムをASEAN地域における重点国に定め、生産性や商品開発体制などの強化に取り組んでいる。

 新棟は2022年に建設を開始し、2023年9月から生産設備を導入し順次稼働を開始。このほど本格稼働した。新棟建設にあわせて既存棟を含めた生産ラインを最適化し、製造から出荷までのリードタイムを短縮している。さらに、日本で培った自動化技術の導入を加速させ、2025年までに自動化率を現在の2倍にする見込み。これにより、生産能力を2022年の約1.8倍に強化することで、市場への対応力強化を図る。

 また、太陽光発電設備で工場全体の電力の一部をまかなうと共に、高効率LED照明器具やヒートポンプ式空調機、換気設備などの同社商品群を導入しており、消費電力を抑えた製品製造にも取り組む。

■ 新工場概要

延床面積:10,941㎡(既存建屋16,960㎡、合計で27,901㎡となり約1.6倍へ増床)
生産品目:配線器具、ブレーカ
生産能力:配線器具について、既存工場を含め、2022年の約1.8倍の生産能力へ増強(2029年度までに達成の予定)
着工:2022年
本格稼働:2024年1月23日

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